自転車をよりエコな乗り物へ
はじめに、この投稿は先に個人のブログ(note)へ投稿したものと重複しています。
業界全体での統一的な公表が少ないため、直接的な数字を示すことは難しい。これは以前より私が感じていたことだが輸出入量などを含めて業界が公表している情報が少ないと思える。
自転車業界のCO2排出量
要因
- 製造工程:フレームやパーツの製造(特にアルミやカーボンの加工)はエネルギーを大量に消費する。
- 輸送:国内外からの部品・完成車の輸送および流通。
- 廃棄物処理:使用ずみ自転車やパーツのリサイクルや廃棄に伴う排出。
- 関連サービス:卸売会社や小売店舗の運営に伴う電力消費。
自転車1台の製造によるCO2排出量(参考値)
- 一般的に、自転車1台の製造によるCO2排出量は200 〜 500kgCO2と推定されている。(材料や製造工程の違いにより大きく変動)
日本の自転車販売台数と推定排出量
- 日本では年間約700万台〜800万台の自転車が販売されています。(新車販売ベース)
- 上記を基に計算すると最大値は約280万トンCO2。
国や業界全体との比較
- 日本の年間総排出量は約10億トンCO2であり自転車業界の排出量は総排出量の0.1〜0.3%以下と推定される。
自転車の環境貢献
自転車は他の移動手段(自動車やバスなど)と比べて圧倒的にCO2排出が少ないため、環境負荷の低減に大きく貢献しています。仮に自転車利用が普及すれば、他の交通手段からの排出を削減する「代替え効果」も期待できます。
課題
日本の自転車業界が出すCO2排出量は、概算で年間140〜280万トンCO2と推移されます。全体的な排出量は他業種に比べて非常に小さく、むしろ環境負荷を減らす貢献が多いと言えます。
しかしながら、使用済みの自転車の廃棄については自治体の粗大ゴミとしての回収やリサイクル業者への引渡し等が行われていますが、多くは東南アジアやアフリカに輸出されることが多く最終処分が課題となっています。
特にタイヤやプラスティックパーツの再資源化は進んでおらず不法投棄が問題となる地域もある。
解決策
本来はリサイクルシステムの整備を業界全体で構築することが必要と思われますが、タイヤやプラスティックなどの再資源化を進めることで、より一層の環境負荷の低減に貢献するエコな移動手段として期待できる乗り物となります。
廃タイヤ、プラスティックパーツを焼却処理ではなく油化装置で処理することでCO2排出量ゼロを実現、タイヤを焼却処理した場合と比べ1トンのタイヤで1.72トンのCO2排出削減になります。
埋立処分による土地の環境破壊の改善と再生可能エネルギーの有効活用で新たな資源を確立します。
廃タイヤを再生可能エネルギーとして油化処理することで、再生マテリアルの生産も可能となります。今後、バージン原材料に頼るだけではなく、再生マテリアルの需要が高まると予想されています。
油化処理プロジェクト
油化処理は、廃プラスチックや廃油、食品残渣などを熱分解や化学反応を通じて油に変換する技術です。この油は、燃料や化学原料として再利用可能で、資源循環の一環として注目されています。
最後に、
現在、パートナー企業と本プロジェクトについて計画中であり、会社としてのご案内はもう少し先となります。
このプロジェクトにご興味のある方はコメントをお寄せいただくか弊社のホームページ内「お問い合わせ」よりご連絡いただけますようにお願いいたします。
また、私の長年の夢でもあったプロジェクトも並行して進めております。
こちらに関しては、近い将来にご案内できればと考えております。
(仮称)dotX Project
追記
現在、プラント用の建物を建設中です。夏ごろの稼働を目指していると聞いています。
通常では、このような大きなプロジェクトは大手企業でなければ規模、資金の上でも取り組むことのできない案件です。
ましてや、中小零細企業レベルでは取組むことができません。
日本では、2050年までにカーボンニュートラルを達成すると菅義偉元首相が2020年に発表しています。
これらの目標は、2015年の「パリ協定」に基づき、産業革命と比べて気温上昇を1.5℃以内に抑えるために設定されています。
私が何気に、月曜日の朝の散歩が一番嫌いだと言いました。
それは、平日よりも土日の休みに公園や散歩道に遊びに来る人々がコンビニで購入したと思われるスナック菓子の袋や缶瓶類などを捨てて行くからです。
当然のことながら捨てていく人が一番悪いのですが、販売した企業の責任はどこにあるのか?これが疑問だと言いました。
公園の近くにはセブンイレブンがあります。そこで購入し夜中に騒ぎゴミを持ち帰らないので、販売している店は想像がつきます。
そのお店の従業員が月曜日の朝にゴミを拾う作業をすれば近くのコンビニとは差別化ができるのでは?と思いました。
こんな愚痴とも言える話から、
このプロジェクトに参加させていただくことになったのです。
もし、「ゴミではなく資源が落ちていると思えたなら?」「販売した商品は最終処分まで責任を負うとしたら?」
リサイクルされるべきアイテムも現在はゴミの分別と呼ばれています。
自転車も廃棄する方法を見直し、限りなく100%に近いリサイクルを行うことで、
もっと、もっとエコな乗り物になるのです。
弊社では、MARINBIKES/ARESBIKES/DELIGHTEDの3社においてもサステナビリティを実現するための取組を行ってまいります。
ご興味のございますお取引先様は、ぜひ世良までご連絡ください。
投稿者:世良勝之